TOKYは植物にまつわるグッズ(主力は鉢)を販売するショップです。
鉢は作家さんと企画・制作して作ることもありますし既製品をセレクトして販売もしています。
数はそれほど多くありませんが制作・セレクトした鉢とこれまた制作・セレクト鉢と植物を植えて販売するケースもあります。
これは我々の取扱う鉢の良さを知ってほしいという思いと共にまだメインストリームとはとうてい呼べないエキゾチックプランツの魅力を多くの人に知ってもらい業界を底上げできればという思いで行っております(まだTOKYも始まって間もないのでそんなに大層なことは言えませんが 汗)
TOKYではその植物たちをただ仕入れて、鉢から抜いて、植えて、出荷。しているわけではありません。
この業態を始める前に様々なナーセリーさんの嘆きの声を聞きました。多肉植物が流行るのは嬉しいが管理が行き届いていないものを買ってしまい枯らしてしまうとそのユーザーがもう一度多肉植物にチャレンジすることは希だそうです。
TOKYも植物を売る側としては下記のような取り組みをしています。
ナーセリーさんから仕入れをしたケラリア・ピグマエア。抜いてみると完全に鉢に活着していました。
こういった株は古い根を整理して新しく作った土で鉢に植えある程度の期間様子を見ます。
鉢から抜いたストレスで葉が枯れこんでしまう場合もあるのでその場合は出荷を見送り調子が万全になるまで管理することになります。活着するほどのエネルギーがあるので我々もそこまでセンシティブにはなりませんがやはりそのまま右から左には出せないので見守ります。
こちらは趣味家の方から仕入れさせていただいたエンセファラルトス・ホリダス。
根の張り方が弱いのと株に対して地下茎が小さすぎます。これは新しい土に変えた後に数ヶ月、数十ヶ月管理し根の安定を確認した後に出荷となります。
仮にこの状態で発送してしまうと頭(株)が重く根で支えることができないのでトラックの細かい振動などで株がひっくり返ってしまう恐れもあります。
こちらは海外から輸入したケラリア・ピグマエア。当然ですが検疫を通るため抜き苗で根はほとんどついていません。
この状態で来ると株が眠っている状態になっていますので1度起こして根を張らすという工程が発生します(そのうち抜き苗のみも取り扱うかもしれませんがTOKYとはコンセプトが異なるため別ラインで行うと思います)。
まずは植えて葉に勢いがでるところまで持って行きます。葉に完全に勢いが出てから実験で何本か抜いていますがどれも細根から安定した根に変わり健康な状態を確認しました。
そのまま輸入球を鉢植えして店頭に置かれている場合もありますがハウスを持っているなど生育に自信のある方でないと発根させつつ安定させるのはなかなか難しいのではないでしょうか(特に何もせず順調に発根する場合ももちろんありますが)。
あとは輸入の際に根をカットされたり空輸による気圧、コンテナに長時間放置されたりするストレスで株がダメになっていることもしばしばで我々はそのリスクを背負うことになりますがお客様にはある程度万全の状態で手に取っていただきたいので仮にTOKYで購入していただく場合にはそのリスクをある程度回避することが出来ます。
長文になってしまいましたが何を言いたいかと言うと、、
「TOKYは右から左でなくて管理した上で出荷している」ということです。
それであっても様々な条件が重なってダメになってしまうこともあります。
でも一つ一つの命ある植物に真剣に向きあっている、そのTOKYの姿勢は知っておいていただきたく記事を書きました。(更新が頻度が低かったので書いてみたというのもあります 笑)