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TOKY Staff Blog
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陶遊(174) 2019年 09月号に掲載いただきました。

2019.08.23

陶遊(174) 2019年 09月号に掲載いただきました。

 

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陶遊は2000年に創刊された国内では数少ない陶芸の雑誌です。

 

 

陶芸の専門雑誌に(正しくはメディアに)掲載されることを一つの目標としてお店の運営を続けてきました。

 

 

「陶器の器の力を使って園芸に肉薄したい」という想いが具現化される出来事となりました。

 

 

編集長のYさん、カメラマンのKさんの息の合ったコンビネーション、そして他のメディアでは聞かれることのないTOKYの陶器に対するかなり具体的な質問の数々。

 

 

書籍は装丁もそうですが質実剛健で妙に小洒落ていないとことがまた好感を持てる部分かと思います。

 

 

肝心の取材内容もとてもしっかりとしていたので文章面でも想いを伝えられているかと思います。

 

 

そして特に嬉しかったのが「陶芸家さんに取材したい」と言われご紹介できたことです。

 

 

今回はGravityシリーズの中村拓哉さんとKanaiシリーズの楡さとみさんを取り上げていただきました。

 

 

作家さんがどの様な想いで作陶されているかを皆様にお伝えしたかったのでこちらも素晴らしい機会となりました。

 

 

全国の大型書店、もしくはAMAZONさんなどのオンラインでご購入ください。

 

Jasugan for Industrial

2019.08.09

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陶芸家 望月薫 a.k.a ILL CERAMICSさんによるハンドメイドポット、Jasuganシリーズの量産品。

 

 

それがJasugan for Industrialシリーズです。

 

 

このJasuganシリーズは発売当初から大変な人気を博しており、手作りの作品ということもあり多くのお客様にお届けすることが叶わずTOKYの課題となっていました。

 

 

そんな折に普段から交友が多かった望月さんに相談したところ「形状的にもインダストリアルな雰囲気があるし型で作るのはアリなんじゃないかな」というお話をいただき製作を開始しました。

 

 

型で作るということは安定した形状のものを大量に製作可能なので望月さんには鉢と受皿の高台裏の刻印なども非常に凝った原型を作成して頂きました。

 

 

その原型を元に、Unionシリーズの製作を行ってくれている岐阜県は多治見市の美新窯の安藤さんに依頼をしました。

 

 

しかしその精密な原型に伴い、その形状を忠実に表現しようとしたため鋳込み型に大きな難関がありました。

 

 

特に高台裏の刻印やサインを表現するために通常の鋳込み型を使用することは出来ず、結果他の業界の技術なども転用しつつ、多くのパーツで構成された鋳込み型が完成しました。

 

 

形状をクリアしたあとの渋みのある金属質な釉薬の開発にも多くの時間を要しました。

 

 

通常のテーブルウェアなどでは使われない釉薬だったので手探りで何度も焼成テストを行い現在の釉薬の完成となりました。

 

 

そうして構想から約1年と半年をかけてようやく完成となったJasugan for Industrialシリーズ。

 

 

釉薬の再現的に大きなガス釜を使うことが出来ず、小さめの電気釜で焼成しているため当初の想定よりも大量に作るという目標にはかないませんでした。

 

 

ただ、それでも一ヶ月に数十個は製作の見込みが立っていますので今後は色々な方の手に行き渡りつつ、需要と供給のバランスも安定してくるのではないかなと考えております。

 

 

現在美新窯の安藤さんが猛暑の中懸命に製作してくれています。

 

 

初回は実店舗での販売でしたが、次回はオンラインショップでの販売を予定しております。

もうしばらくおまちくださいませ。