• 会員登録 ログイン

TOKY Staff Blog
ショップからのお知らせや日々の新たな発見などの情報を発信します

植物と鉢

2016.09.29

fused

▲新製品Fused Potとハオルチア桜水晶

 

 

TOKYがスタートして2年近くが経ちました。

 

 

植物と鉢

「何故陶器の鉢が好きなんだろう」と当たり前すぎることを考えることがあります。

 

これは今現時点で私たちがそう思っているだけなので経験を積めばまた変化するかもしれません。

それを前提でお読みいただければと思います。

 

———

 

植物と鉢は人間と衣服にとても似ていると思っています。

 

人間に置き換えれば、健康や成長だけのことを考えればトレーニングウェアやジャージみたいなものが最も適しているかもしれない(鉢で言えばプラ鉢)。

無理な締め付けのある衣服や先の細い靴などを履いていれば、体調を崩すことだってあります。

 

 

でも人は”オシャレをしたい”と考える人が大勢いてプライベートでは好みの服を着ている(はず)。

 

 

例えば、全身ハイブランドの衣服に身を包んでいる人がいたとする。

 

しかしながら着崩しやハズしがなく、サイズ感も全く合わずに逆にお金をかけてダサクなってしまう人をたまに見かける。

 

もしくは一点豪華主義でトップスなどに超高級ハイブランドのブルゾンなどを着ているが、これまたサイズ感がおかしく全体のバランスから見ると浮いてしまっていることもある。

 

 

良いものを持っていても上手に着こなさないとダサイことには変わらない。

 

 

逆にファストファッションであっても上手いサイズ感でジャストな着こなし、もしくは着崩して良い意味での違和感を意図的に演出している人はとてもオシャレだと思う。

 

 

もっと言えばそういうセンスでもってファストファッションとほんの少しハイブランドのエッセンスを取り入れている人を見るとすごいなと思う。

 

 

衣服のデザインは勿論重要ではあるが、それを身に纏ってオシャレかどうかは別だ。

要はどう着こなすかだと思う。

 

 

 

 

 

 

植物と鉢の関係にも通ずるところがあると思う。

高い個性的な鉢をチョイスしても植物の大きさ、根の大きさ、そもそもチョイスする植物によっては植えると急にダサク見えてしまう。

 

 

そんな苦々しいシガニー・ウィーバーのような経験が誰にでも1度はあるのではないでしょうか。

 

 

TOKYの鉢も最近は時流に乗りWebストアに新商品のハンドメイドポットをアップするとかなりの売れ行きを見せてくれています(ありがとうございます)。

 

 

でも ”流行っているから”、”皆がSNSでアップしているから” など…

陶器の植木鉢を買う理由の本質がそういうところにあってはいけない。

 

 

これは自戒の念も込めて書きます。

植えるものの大きさや特性を考えずに、”流行”・”希少性” だけで鉢を選んでいてはいけないと思う。

それはブームなだけであって文化とは遠い所にいるということを念頭に置いておいていただけたらと思う。

 

 

SNSを見ていると

「何故この鉢にこの小さな植物を植える?」

「何故表土がこんなにも盛り上がっている?」

「何故こんなにも土が少ない?」

「そもそもその植物死んでない?」

こういった疑問を持つ仕立てをよく見ます。

良いものを身につけていても着こなせない人と同じように思います。

 

 

同時に植物の植え替えはただのオシャレでは済まされません。

過度な状況に植物をおけばばストレスで途端に傷んでしまったり、最悪死んでしまったりする。

だからオシャレに仕立てるのも大事ですが、植物のことを良く学んで欲しい(私たちも道半ばです、すいません)。

 

 

植物の特性を知れば根の張り方や太さが分かる。

そして植物の大きさ、形、色味、種類などを鑑みて鉢を選ぶ。

成長期になったらいよいよ準備。

 

 

少しばかり根を整理し植物を休ませてあげてからジャストなサイズ、

もしくはワンサイズ大きめの鉢に植えるのがTOKYは好き(大きくすることよりも現状維持を楽しみたいから)。

植え替える時間はとても楽しいが、時期や天候もとても重要なのでそういうことも勉強する。

植え替えてSNSにアップしてそれで終わりではなくそこからがスタートですよね。

 

———

 

長くなりましたが

どんなにレアな植物を買っても、どんなに格好いい鉢を買っても

仕立てが上手くできなければお金を出してダサくしていることと同じだということが言いたいのです。

 

 

これだけハンドメイドポットが日本に流通しているのは、歴史上無かったことだと思っています。

だからこそこれをブームで終わらせず恒久的な文化にしたい。

私たちはそう思いながら日々切磋琢磨しています。

 

 

私たちもまだまだ道半ばです、お客様とともに学んでいることも多い中、偉そうに言ってすいません。。

共にこの園芸という世界の価値を上げて行ければと思います!