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TOKY Staff Blog
ショップからのお知らせや日々の新たな発見などの情報を発信します

TOKYのロゴをリニューアルしました。

2018.07.11

TOKyLogo

 

 

TOKYのロゴが生まれ変わりました。

 

 

旧ロゴは、私たちが自身で「こうありたい」という思いの元にデザインを行いました

 

 

説明は不要かもしれませんが…”パキポディウム・グラキリスを持つ手” が私たちであり、私たちが作る植木鉢という意味です。

 

 

時代を経て、私たちの役割や今後の未来に向かう方向性を考えると旧ロゴが私達自身を縛る制約と感じるようになりロゴの刷新を図りました。

 

 

今回はより客観性を重視する為に古くからの友人であり、尊敬するアートディレクターであるMIKATAの加藤さんにロゴデザインをお願いしました。

 

 

下記は何案も提案していただきつつ、新しいロゴの骨格が見えて来た際に頂いたコンセプトに関する説明です。

 

 

コンセプトは”狭間”。

 

 

上記のコンセプトは私たちが定義したものではなく、加藤さんにヒアリングしていただき”過去、現在、未来”を踏まえつつ導き出されました。

 

 

 

TOKYさんは「闘っている」と感じました。
 

ぶつかり合う戦い方だけではなく、悩み考え、最適な解を、一生懸命迷いながら模索してる。
 

そのために惜しまずに様々なことと戦ってるなと感じました。

 

TOKYさんの抱える迷いは、けしてネガティブなものではなく、むしろ信頼を感じる姿でした。

 

だからその迷いをポジティブにロゴマークのコンセプトにしようと考えました。

 

そのキーワードが“狭間”です。

 

植物と器の狭間、流行りと文化、ビジネスとライフワーク、生産者と販売者。

 

全ての狭間に誠意を持って接し、パワーに変えTOKYができている。

 

ロゴマークとしての意匠は、上部が植物、下部が器ですが、あくまで代表としてのモチーフであり、コンセプトとしてはその間に存在する空間がTOKYそのものであるということ。

 

その狭間には、様々な間に存在する気持を込めてロゴマークとしています。

 

 

 

私たちも企業ロゴ(CI/VI)をデザインしていた過去があるのですが、私たちですら表現することの出来ないようなモヤっとした部分まで解説いただくほどに思いを理解し、そして形にしてくれたと思います。

 

 

 

 

 

上部の模様は不思議で魅力的なまだ見ぬ植物を表し。

 

 

下部は根のしっかりと張った植木鉢を表し。

 

 

そして私たちTOKYはいつもその狭間にいる。

 

 

 

 

 

そんな思いが伝われば良いと思っています。

 

 

言わずもがなですが、ジオメトリックなTOKYのロゴも、落款もありものではなく加藤さんの手作りです。

 

 

細かい部分で言えば、旧ロゴに付属していたタグラインであるTokyo Plants Styleは割愛しました。

 

 

どこか東京のスタイルを押し付けるような印象を持ち始めていたからです。

 

 

それが悪いとは思っていませんが、世界は広いですしそのタグラインが制約にもなってしまうと感じました。

 

 

なのでそれは消えつつも右下に配置された「東」の落款は日本のモノヅクリを彷彿とさせつつ「東京」「東日本橋」を完結に表しています。

 

 

現在世界中からのオーダーを受ける私たちにはこの表現がとてもしっくりときています。

 

 

ロゴが変わったからと言って目に見えて何か変化があるわけではありませんが、私たちの進むべき道をこのロゴが表してくれています。

 

 

このロゴが指標となり、私たちがブレることなく道を照らしてくれると信じています。

 

 

最後になりましたが、半年以上粘り強くロゴを提案してくれた加藤さん、本当にありがとうございました。

 

 

数年後、数十年後にまたロゴの改修をお願いしますのでその時もお付き合いください。

 

価値の変換

2018.07.09

01

 

製作中のmiamauaによるPseudobombax ellipticum(プセウドボンバックス・エリプティクム)の麻ひもぐるみ

 

 

私たちは製作者であるアーティストtenさんの作るもの全てが好きで、新作を見るたびに心躍っているEverydayです。

 

 

今回プロトタイプで見せてくれたボンバックスは今までに無い価値の変換を感じました。

 

 

ボンバックスは基本はまん丸いフォルムのものが特に好まれるのが主流です。

 

 

自然に丸くなる個体も稀にあるようですが基本は人の手による剪定されたものが多くを占めます。

 

03

 

実物を目にした時に少し時が止まりました。

 

 

「あれ、この切り株みたいの、剪定跡?」

 

 

tenさん自身は植物の栽培にそれほど興味が無いそうなのでこの剪定跡の発想は極自然に生まれたそうです。

 

 

普段我々がボンバックスのチャームポイントである丸さにフォーカスするようにtenさんの目には切り株のような剪定跡がチャーミングに見えたに違いありません。

 

 

園芸の世界で言えば剪定後の残るものよりも年月をかけて後が消えて、丸くなったものの方が価値があります。

 

 

 

 

 

 

 

 

ですがそれは広くとも狭い園芸の世界の中の一つの価値観で、視点を変えてみれば美醜の価値も変わるということをこの麻ひもぐるみは教えてくれました。

 

 

完成された丸くカッコいいものは所有欲を満たしてくれますが、生育の楽しさでは途中経過の方が楽しいと思っています。

 

 

カッコいいとかクールということよりも、面白いとか楽しい方が、人は不思議なほど共感してくれる、この業界に身を置いてとても感じます。

 

 

とりとめも無い記事になってしまいましたが変わらない価値があるように、変わって行く価値もあっていいと思いました。

 

 

お店でお客さんと話したりSNSを見ていると皆一様に「良形良形!」となっていて、「あなたの本当に好きなものはなんですか?」と問いたくなったりします。

 

 

早く丸くなれ!と言わずに、選定した切り口もじっくりと愛でるような楽しみ方を私たちもしてみようと思います。

 

 

04

 

勿論剪定跡だけじゃなくて…。

 

 

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誰にもできない発想と、緻密な作業の積み重ねなど、見どころ沢山のボンちゃんをよろしくお願いいたします。