先日リリースしたheliospectra社製のスマートLED『ELIXIA』。
日本橋店舗の店頭にデモ機がありますので、店内が空いていれば実機で実演・ご説明もできます。
TOKYが一年以上前から、このELIXIAで植物を育てているのを見て、興味を持って頂いている方も多いと思います (とてもよく質問受けますので)。
「値段は幾らなんですか?」と聞かれ「17万前後になりそうです」というと皆さん驚かれます。想像の何倍もの値段なのです。
「植物栽培ライト」として考えるととても高いと感じると思いますが…。
「ハイパワー」「広い面積照射」「各波長の時間ごとの出力調整」「PCからのwifi管理が可能」などを鑑みて、実際に使ってみると価格以上の満足度があります。
例えば、既存の植物栽培用LEDを大量に設置し、植物に近づければ似たような環境は再現できるかもしれません。
しかし、距離が近いと思いの外高熱になるLEDで植物を駄目にしてしまう話をよく聞きます。
ELIXIAは例えば、高い天井に吊るすことにより広い面積を照射することができます。
そして既存の製品と異なり、ライト自体、もしくは植物の高さを変えること無く各波長の出力でコントロールできます。
一度タイムスケジュールを入力すれば、あとは自動で稼働してくれますから、電源のON/OFFももちろん必要ありません。
また、他の植物栽培ライトには無い、西日に含まれる遠赤波長を装備していることもとても大きいと思います。
一日の最後の30分間、その遠赤を当てるようにしてあげれば、理論上は植物体が太るそうですから、それも大きなメリットかと思います (東京大学 大学院 理学系研究科 理学部によるレポート)。
都市部で、植物を育てるためには日照を確保することが困難な場合が多いので、そういう意味でもこのELIXIAはそういった人たちの手助けができるのではないでしょうか?
使用した感想として、ELIXIAのデメリットは…
・ファンの音が大きい
・重い(8kg)
・電力消費量が大きい(出力によりますが)
上記くらいでしょうか。
メリットでいうと、ELIXIAは筐体のデザインが良く、白色の光を混ぜることで、ピンクっぽい光を抑えることができるので室内を落ち着いた雰囲気にもできるところかと思います。
そういった本気の栽培という側面と、生活の中で無理なく使う、という部分を両立できることもこの製品の素晴らしいポイントだと思います。
ですが、これはある程度使ってみないと実感できない部分も多いので、高価なことに代わりはありませんから特に強く勧めるわけでもありません。
深刻な食糧不足などを補う為に作られたという意味のあるプロダクトに興味がありましたし、海外の一部では大麻の栽培にも使われるなど、日本のプロダクトでは考えられないような所も魅力だと思います。
一年以上使って分かったことは色々ありますが、日光で栽培するよりもLEDの方が難しいと感じています。
植物は様々な種類がありますから、「この植物は調子が良いけれどこの植物は成長しない」などほんの少しの距離やパワーの違いで調子が良くなることもありますし、その逆も日光より顕著に現れる思います。
それらを鑑みた使い方のポイントは…
・遠目から緩く、長時間照射する (24時間はNGです、植物を休ませる時間も必要です)
・日光にプラスの補光として使い始める
植物体に近すぎると成長が鈍化する場合が多いので、しっかりと光を当てつつも、少し距離を空けて使ってみる。
最初から日光ゼロで本製品を試してみるのではなく、日光+補光として使い始めるのなどがオススメの使い方です。
なにかご質問があればお気軽に聞いて下さい。
ELIXIAの出力は20%くらいです。
一番下のティランジアまではかなり距離がありますが、徒長無く綺麗に育っています。
最後に、この素晴らしい製品をご紹介してくれたY様。
ありがとうございました!!。