この度TOKYオリジナルの遮光器土偶を制作しました。
その名も…遮光器土偶型最終決戦兵器ともだち初号機。
「ともだち…?」そう、TOKYではおなじみの商品で延髄部分にTと彫られた遮光器土偶で植物の横に並べるとなんとも言えずお互いを引き立ててくれます。
この商品は販売以来とても好評でWebストアにアップするとあっという間に売り切れてしまいます。
世界的に見ても今縄文式土器系の文化にとても注目が当たっているそうです。
昨年は日本でも縄文展が開かれ想像を超える集客数だったと聞きます。
その宇宙から来たような得体の知れない、けれど愛らしいデザインを見るたびに「いつか自分でも土偶をデザインしてみたいな」と思うようになりました。
その時は突然訪れました。
ともだち零号機を作ってくれているおじさんの体調が思わしくなく納期が大きくずれこんだ時期、「いよいよ自分で作らなければ」と一念発起。
学生時代教科書にびっしりと落書きをしていたスキルを発揮し自身の頭の中にある遮光器土偶をスケッチしました。
実はともだち零号機は転売屋の標的となり園芸に関係ない人たちにもお金儲けのためだけに買われるという悲しい出来事が起こりました。
新しく作るともだち初号機の制作はTOKYにておかしなものばかり作ってくれる雷に打たれて陶芸家になった男、土師吉田さんにお願いしました。
先ずは原型製作をお願いしたのですが期待を裏切る可愛らしい吉田節溢れる造形となっていました。
それを適正な価格で制作を行ってもらいつつ、TOKYでも時間をかけて手作業で汚し加工や塗装を行うことになりました。
出土バージョンは顔料を全体に塗り込み水拭きと磨きを何度も繰り返します。
販売価格をある程度担保しつつ商品の流れを掴む(誰が何を幾つ買ったかなど)ことで転売やまとめ買いの可能性を極限まで減らしていこうという施策を行うこととしました。
「譲り合う」「焦らない」そんなことはこの魅力と魔力に溢れる園芸の世界では綺麗事にすぎません。
ただ私たち販売側は出来うる限り「近未来の園芸はもっと楽しくなる」となるような方法を常に模索しています。
鼻から放出されるプロトンビームはあらゆる害虫と転売屋を焼き尽くす、そんな設定です。
そしてこの商品は販売前からにも関わらず多くの企業様よりコラボレーションの打診が来ています。
全てのご要望には答えられませんが明るく楽しい園芸の近未来を私たちがイメージできれば是非コラボレーションさせていただきます。
ちなみにこんなものも作っています。
色を塗ったりデカールを貼ったりすれば更に楽しみが増えそうな素材です。
「園芸と関係ない!!」というお声も理解できます、ですが一度植物の横にともだちを置いてみてください。
お互いの魅力が引き立つつともに、祈りを込めれば大事な植物たちのお守りにもなってくれるかもしれません。