僕たちの発根。
すいません、タイトルと画像に意味はほとんどありません。
なんとなく詩的なタイトルにしてみたかっただけです。
TOKYの実店舗でお客様にもよく発根について聞かれます。
経験していることであればお伝えさせていただきますが全てを網羅しているわけではありません。
その「発根」という状態を知っておいたほうが管理がしやすくなりますし購入するかどうかを判断する材料になります。
と言うわけで僕たちも何度か失敗した1つの例を挙げさせてもらいます。
人気のマダガスカル植物のオペルクリカリア・パキプス(Operculicarya pachypus)。
この植物が主根を切断され根が無い状態で輸入されて来て発芽したとします。
発芽としてはこんな感じ。
SNSやネットオークションでよく見る「発芽した!!」というイメージ。
これはあくまでも私たちの経験です。この未発根から初期の発芽に対して根はどれくらい生えているのか。
おそらくこれくらいです。
根が水を吸って株を通り枝先まで水を届けるには逆にほんの少しの根でできます。
ここで用土たっぷりの鉢に水やりを頻繁に行ったりするとチョロ根が水を吸いきれず水気に触れている株元の部分に腐りが発生したりします。
TOKYならば浅めの鉢に排水性の良い乾きやすい用度を入れサッと水やりをして1〜1.5日で乾くような状態にして管理をします。
(あくまでも用土と水やりだけの話です)
私たちも触りはじめの時にこの初期の発根を「結構根が出てるはず」という勝手な想定をして水やり頻度や用土の構成を考えずに痛い目にあった経験があります。
なので購入する際に「発芽しはじめた」という状態は「多分これくらいだろう」と身構えるくらいの方がいいかなと思います。
ベストは根を目視し方向性を決めることだと思っています。
こんな難しいことを考えながら生育しても楽しさよりも不安の方が大きいかと思います。でもその見守った植物が元気になってくれた時の喜びはひとしおです。
貴重な植物ですから挑戦するからにはしっかりと心構えと出来る限りの知識を持った上で挑んでみてください。