TOKYで取り扱っている人気のハンドメイドポット、Scratchシリーズについて重要なご報告です。
この度TOKYはScratch Potを制作する作家(通称:ボーイさん)及びタイの工房と契約書を交わし正式に一手販売店契約を締結しました。
TOKYと作家さんとの間には共通の思いがあり、理想とする形での契約となりました。重要な部分のみ抜粋してお知らせいたします。
実際の契約書。
法律・語学力に明るくないので本当に苦労しましたが、弁護士の方に依頼し英語・日本語の書式で用意しました。
【工房と私たちの共通の思い】
日本への業者販売を考えた時、唯一の販売店として商品を取り扱い、価格競争や商品イメージの崩壊が起きないようにすることは双方にとって最重要なファクターでした。
様々な販売業者が自由にScratch Potを仕入れ、価格設定を行い販売することで価格競争やイメージの低下が起き商品価値を下げることを是正する必要がありました。
TOKYは立ち上げ前に初めてタイの工房に訪れた際、ディスカッションを行う中で、価格競争やイメージ低下に陥り商品価値を下げることが無いよう一手販売店契約のプランを提案しました。
工房側も思いが一致していたことからプランへの合意をいただきました。
【契約内容に関して】
ボーイさんの鉢の日本進出の先駆けとしてTOKYというプラットフォーム活用してもらいつつ、双方共にブランド熟成しつつ向上する必要がありました。
実際にScratch Potはタイの園芸市場で売られることも多いため日本の業者さんがそこで鉢を購入し送料・諸費用を必要としないハンドキャリーで国内に持ち込んで再販売するというケースをボーイさんも危惧しておりました。(それは長く日本に業販し、自分の鉢を多くの人に使ってもらいたいという彼の考えにリンクしない部分が多いため)
TOKY一社に対して販売することでしっかりとした商品説明と作り手の思いを語ることにより、価格とクオリティを管理し続けたいという思いがありました。
実際にボーイさんがTOKYに販売する鉢の量は同工房最大クラスの出荷量になるので、ビジネス的にもお互いのメリット・デメリットが合致しました。
契約書には双方に規定されたルールがあり厳密に守り続けることで双方のビジネスを高め合うことを目標としています。
【今後について】
長々と記述しましたがお客様には今後も変わらず、更にラインナップを豊富にし潤沢な在庫の元で購入していただけるように務めてまいります。
また後日アナウンスさせていただきますがTOKYの移転先物件もほぼ決まりましたので、今後は実際に手に取って購入していただけるような施策を行っていきたいと思っています。
【個人的な雑記】
TOKYが立ち上がる以前、instagramでタイのフォロワーさんがボーイさんの鉢をアップしており、どこで作っているかをつたない英語で聞きその翌週に我々はタイに飛んでいました。
そこでボーイさんの鉢と、素朴だけれどどこか日本の職人気質なモノヅクリに似た彼のマインドに触れ一瞬で恋に落ちました。
そこから帰国し鉢に様々な植物を植え「こういうスタイルはどうだ!?」みたいなプレゼンテーションをSNSやメールなどを介して行う中、国は違えど確実に友情のようなものが芽生えたと私たちは信じています。
敢えて言わせていただれば…
「日本の文脈にボーイさんの鉢を融合させ、SNSなどでブランディングし続け日本の園芸文化の端くれだけれど定着させたのは私たちTOKYだと思っています」
(実際この工房に訪れた日本人は私たちだけです)
タイの片田舎、家族で鉢を作る素敵な光景が広がります。
これからもずっと家族で素敵な鉢を作り続けたい、彼らの熱い想いを私たちは訪れる度に感じます。
この工房に毎年訪れることは私たちにとって至福の時です。