みなさま、あけましておめでとうございます。
本年もよろしくお願いいたします。
TOKYの2019年は大きく変化することなく、園芸と陶芸が好きな皆様と共にこの新しく出来た価値観を大事に進んで行けたらと思います。
というわけで2018年の思い出深い出来事を振り返ってみたいと思います。
まずは…
1.空前の植木鉢ブーム
「あの鉢が買えない」「あの鉢がオークションサイトで幾らになった」
2017年に引き続きそんな声を多く聞く年でした。
植木鉢に何万円も出すなんて数年前は誰も予想つかなかったかと思います (盆栽鉢や巨大な外国製の鉢は別ですが)。
現在ではいろいろなお店で作家さんが制作する鉢が増え、その器に見合った価格の鉢が多く見られるようになりました。
園芸ブームがこれだけ長く続いているのは珍奇植物の力だけではなく、そういった新しい価値や文脈を纏った鉢たちの登場も一役買っていると思います。
TOKYとしては以前こちらでも書きましたが、「そんなに焦らずゆっくりいきましょう」という考えです。
オークションで高価な価格で取引されている鉢もあり、普通に楽しむ中でそういった鉢が欲しい人にはなかなか厳しい状態にも感じられるかもしれませんが、奪い合ったりせず、ゆっくり待ってみるといつかしら流れが変わって自然と楽しめる状態になるときがくると考えています。
2.異常気象
本当に植物にとって過酷な年でした。
特にTOKYは東京のど真ん中、ビルの5階で植物の管理をしているので昨年の様な猛暑で様々な問題点をみることとなりました。
とてつもなく強い日差し、そしてテラスのウッドデッキは60度を超えるほどの高温になったこともあり、焼けたり、最悪の場合昇天してしまった植物もありました。
そしてその後に連続して発生した台風…。
最後に訪れた超大型台風チャーミーにより多くの植物の命を失うことにもなりました。
最近WebストアにPot+Plantsをあまりアップ出来ていないのは昨年の異常気象により多くの植物を失ったことが大きく起因しています。。
ただ、商売でやっている以上、めげていては前に進めません。
時間はかかりますが少しづつ立て直しています。
植物に合った環境を整えていくことの重要さを改めて感じております。
3.鉢を作るブランドが増えた
Photo by INSTALL IT DIRECT
陶芸家さんに依頼して鉢を制作し販売するブランドが一気に増えたな、と実感する年でした。
私たちからみると他社は競合になるのでライバル関係でもありますが、世の中に対して新しい園芸の形を提示して行くには多くのブランドが存在することはとても重要だと思っています。
特に最近では海外でも日本を発端としたこのような形態を模したブランドも立ち上がりつつあるようです。
「日本が一番!!」などと謳うつもりはありませんが、日本のモノづくりのクオリティと精神を世界に対してプレゼンするいい機会とも思います。
ちなみに鉢を取り扱わせていただいているamaneさんとはいい関係が長く続いています。
ブランドディクレターの手嶋さんは若いのにも関わらずバランス感覚の良い方でTOKYに陶芸家さんを紹介してくれたりなど。
自社のみの利益に固執しないスタイルは私達も大いに参考にすべきだと考えています。
さて、昨年は上記の様な出来事が印象的でした。
2019年を予想…は出来ないのですが、今後の願望はあります。
この新しい園芸ブーム…
ブームは必ず去るときが来ますが、今のこのブームを少し冷静に捉えて、折れ線グラフで言えば大きな勾配を持たせないことで上がり下がりの振れ幅が少なくなれば良いなと思います。
そしてそれを実現していきたいからこそ、店舗運営する私たちは「特別そうなもの(鉢も植物も)」だけを注視するのではなく、「普通に見えるもの」の中にも魅力的な部分があることに目を向け、それをしっかりと伝え流通させることを大切にしたいと考えています。